沈み花笠の巻き方
環の付け方は逆さ毛鉤のページを参考にしてください。
沈み花笠は蓑毛が後ろに向く毛鉤ですから、軸が長い鈎が向いています。今回はキツネの9号を使いました。
環を付けたらそのまま鈎の湾曲部を超えるまで巻いて下巻きをします。
糸にダビング材を巻き絡ませます。
今回、ダビング材には羊毛(『毛糸の元』という商品)を使いました。
これを(糸と一緒につかんで)巻いて胴を作ります。ダビング材が概ね終えたら、糸だけで一往復してダビング材がバラケないようにし、胴の端でウィップフィニッシャーで2回巻きで仮止めます。
この時、はみ出したダビング材が出てますので、それをハサミで切り取って綺麗にします。この時、きっちりやる必要はありません。大体の方がリアルですし、あまり際で切ろうとすると巻いている糸まで切ってしまう事があるので要注意です。
ここで尻尾を切ってしまった方がいいかも。
胴が整ったらこちらは一休みさせておき、羽根を選択します。今回は従業員が飼育しているオカメインコの羽根を使いました。
抜け落ちた羽根なのでどこの部分か?は判りません。
根元のフワフワした部分(『ウェッブ』と言います)を、軸を少し残して取り省き、巻きたい部分の羽根毛を逆撫でして立てます。
羽根毛が太くて良い羽根です。
まだ寝ている羽根毛と逆撫でして立てた羽根毛の隙間を胴が仕上がった鈎に当て、そこを糸で巻いて止め余った部分は切り取ります。
ウェッブを除去したときに残した軸をハックルプライヤーではさんで軸を巻きます。そして巻き終えたら3〜4回巻いて仮止めします。ハックルプライヤーでつかんでいた羽根の軸を切り落とし、糸を巻いて頭部分の形を整え、ウィップフィニッシャーで5回巻きし、ヘッドセメントを付ける人はここで終えます。僕は使わないので5回巻きを2〜3回して巻き終えます。最後に環の延長である尻尾を適当な長さで切って完成です。
完成
巻いていて気が付いたでしょうが、沈み花笠の胴は逆さ毛鉤のときに作った玉と同じ意味を持っています。