赤むし

 アカムシは僕の中ではFirst Choiceです。
 理由は、僕の釣りが基本的に誘い釣りで、赤むしなら誘っても餌落ちがない事と、釣れるサイズが一回り大きいからです。しかしながら、上手な人はアカムシでも信じられないくらい小さなタナゴまで釣ってしまいます。僕にはまだまだそんな技はありませんが、いつの日かそんな日が来たら、他の餌は使わなくて良さそうな気がしてます。
 使い方は単純に鈎に付けるだけです。チョン掛けというのが一般的ですが、チョン掛けというと頭の黒い所に掛けたくなります。もっとも、この方法が一番お汁が出ない(色を保持できる)のですが、尻尾の方から食いついたチビタナゴはまず鈎掛かりしません。ですから、胴体のど真ん中に鈎を付けます。もっとも、上記の理由からど真ん中に付けるのですから、大きなタナゴを狙っている場合や、小さなアカムシであれば頭にチョン掛けでも構いません。
 先にも書きましたが、胴体に鈎掛けするとお汁が出やすいです。特に鈎先が傷んでしまった鈎を使うと、まず刺した時点で赤ムシが白ムシになってしまいます。色が出てしまったアカムシは一気に喰いが落ちます。その程度はその日の活性によって異なりますので、どこでアカムシを新しいのに換えるか?は経験が必要になります。最初の内は出来るだけ早め早めに交換することをお勧めします。また、すぐにお汁が出てしまうような鈎はいつまでも使っていないで、即刻交換して、お汁が出ない鈎にしましょう。
 慣れてくると、アカムシのお汁が少々出て、しなびた状態のほうが掛かりが良いと聞きます。口に入りやすくなるからだと思います。よって、ちょっと色が出てしまったからといって、即刻交換する必要はありません。
 アカムシでの釣り方は、魚信があってもすぐに上げないことです。アカムシはタナゴにとっては巨大な餌ですから、すぐに鈎が口に達しているとは思えません。二度目か三度目に来る持って行くような魚信を取ると掛かりやすい気がしてます。


【アカムシの保存】

 アカムシを保存するのに、先達は冷蔵庫に入れて家族から顰蹙を買ったりして、涙ぐましい努力をしてきているようです。ちなみに、そういう僕も何度も顰蹙をかっているのです。そして、今、結構良い方法を開発(?)しました。
 アカムシを保存することは、(わずかではありますが)経費を減らせますし、何よりもアカムシだって一つの命ですから、使命を全うして(勝手な言い分ですが)逝ってもらいたいです。
 赤むしの保存で難儀するのは夏です。みんな暑くてへばってしまいます。まず僕の場合、釣りに使えないようなアカムシは分別して、飼育している魚に与えてしまいます。そして、使用可能な餌は下のようにして保存します。どこにでもあるステンのシンクですが、そのなるべく人が来ない(使わない)場所にエアコンの排水を引いて、その排水を利用してます(下の写真) 。この排水は冷水ですし(だいたい8月の時点で15℃になっていました。時期や冷やし方によっても違うと思います。)、エアコンを点けている時には常に水が流れますので、アカムシを良い状態で保存できます。