道 糸

ずっとユニチカの『シルバースレッド トラウトPE4 lb 0.4号』を使っていました。


この糸はタナゴ釣りに最高でした。

 最初はPEに糸ウキが付けられるか?と思ったのですが、やってみると糸ウキの滑りはその滑りの良さからナイロンやフロロカーボンとほぼ同じように使えました。使用感はまずまずでしたのでお師匠さんにプロトを使ってもらったら絶賛してくれました。彼が言うには細いのに強度は充分、伸びがないので魚が掛かった時の手応えが良い、そしてその性質からアワセにタイムラグがないので魚を掛けられる確立が上がるとのこと。僕も強度はOKだと思ってますし、魚が掛かった時のブルブルっていう感触はPEラインならではの快感です。ただ、タイムラグに関してはよく判りませんでしたし、今でも分かっていません。ベテランならではの微妙な違いを言っているのだと思います。いずれにしてもこの糸にしてからは何も不満がありませんでた。しかしユニチカは今年(2015年)この糸の製造中止を決定しました。残念でなりません。でも今の時代ですからきっともっといい糸があるでしょうから。まだ買い置きがあるのでしばらくは大丈夫ですが、半年以内には次期戦力となる糸を探し出したいところです。
 ということでタナゴ釣りで使えるPEラインを探してみたのですがまったくありません。僕が欲しい糸の条件はPEであること、細いこと(0.1号以下)、色は何色でもいいのですが上品であることの3点です。今の時代ですから何でもござれのはずですが、どういうわけかこういう糸って探し出せません。時代なのでしょうか?下品で派手ハデな糸が多いのにはビックリしました。ルアー・フィッシングで視認性?・・・訳が分りません。0.1号とかの細糸で視認性を追求する意味が分りません。ルアーの飛ぶ方向がわかるくらいでしょう。しかも、ルアーって向こうアワセの代表みたいな釣りですからフライ・フィッシングやてんからみたいに疑似餌を見てあわせる必要はまったくありません。なのにどうしてこんな派手にしているのか?もっともルアーやってる人って派手好きんは人が多いですからこうした方が売れるのでしょう。
 手持ちの糸を探してみたらこんなのが出て来ました。


この値段からして悪いはずありませんね!

『鮎 パワージーニス』って糸です。いつ買ったのか?まったく記憶にありません。でも0.2号のダイニーマですから悪いはずはありません。実際使ってみるとやはりイケます。ただ、今はもう売られていないと思いますし、20mで\4,400-はこの釣りにはちょっと豪華過ぎますね。色も薄水色であまり好きになれない糸です。
 そんなわけで唯一地味色な中国製の安価なPEラインの0.4号っていうのを購入してみました。色は黒です。でも、これは論外でした。糸がつぶれていて糸ウキが付け辛いし、糸ウキを移動させると糸が回転してしまいます。で、無理があるものですからすぐに繊維が切れてきてしまいます。
 そこで、今度はDUELから発売されたばかりの『ArmoredR F+ Pro 0.06号 ゴールデンイエロー』というのを購入してみました。


スレに弱いと思います。

実はこの糸、某大型量販店にサンプルが来ていて、丁度僕が新たな糸を探しているのを知った店員さんが僕にくれたのです。1mほどのサンプル糸でしたので、とりあえずハリスに使ってみました。0.06号でした。しかし腰が強くてハリスとしてはパワージーニスにはとても敵いませんでした。でも、ふと考えたらこの糸は道糸にはいいかもしれません。そこで発売を待ってすぐに購入しました。で、早速仕掛けを作ってみました。表面処理が施されているので糸ウキが実にスムースに動きます。少し抵抗をもって滑るその感触はとてもいいものでした。気に入って使った二度目(毎回2時間トライアルですから使用して通算3時間くらい使った頃)、糸ウキの移動でささくれ立ってしまいました。メーカーHPのこの糸の紹介には赤太字で『スレに強い! 摩擦に強い!』といきなり書かれているのですが、実際にはそうでもなさそうです。その後同じように2本仕掛けを作って使いましたが、必ず3時間でささくれ立って糸ウキが動かなくなってしまいます。少なくとも以前使っていたユニチカの糸の方が間違いなくスレにも強かったです。3度同じ結果ということは僕の使い方に問題があったとは思えません。この釣りに僕の釣り方が合わないってことです。で、同じことを繰り返しても仕方がないので、今回は発泡スチロールで糸ウキを作りました。こんな事しながらこの糸が使える糸になるように工夫してみたいと思います。150m巻きなのでしばらく使えますのでこの一巻きを使えばそれなりに結果は出ると思っています。で150mをあれこれ使った結果、やはりこの釣りには向いていないようで3時間の壁は超えられませんでした。すぐに糸癖が付いてしまいますし、しもりと親ウキの移動ですぐにほずれて来て、繊維が引っ掛かって駄目になってしまいます。

何かよさそうな方法があればまたここに書きたいと思います。
(続く)


 ってことでその後も色々な糸を買い集め、結局その中で一番良いのはこれです。


色は緑なので下品ですが、糸が細いのでそれほど目立たず気になりません。価格的にも比較的安い方ですのでまぁまぁだと思います。勿論強度的には充分ですし、上記の糸のようにすぐダメになってしまうことはなさそうです。
 って事で現在はこの糸を使っています
(2015.12.18)