タナゴ釣り


キタノアカヒレタビラの婚姻色

昔から大名やだんな様と呼ばれるような、要は当時のブルジョア階級のオヤジ達が嗜好したこの釣りですが、僕が幼少の頃には邪魔なほどいたものですから、当時は特別タナゴを専門に釣ろうなんて事は微塵にも思いませんでした。そしてそのまま時は流れ今ではほとんど見かけなくなりました。原因は外来魚の所為にされがちですが(多分それもあるでしょうが)、ほとんどの場合行政による河川改修工事、つまりは護岸によるコンクリートのアクや、浅場の消失による逃げ場(葦原など)の消失が最たる原因だと思います。また、護岸することによって川の浄化作用が激減してしまうことも大きな原因になっています。タナゴたちは貝に卵を産み付けます。よって、上記のような原因は直接タナゴたちを殺してしまうほどのことではありません。例えばアクが流れてきても彼らは移動する手段を持ち合わせています。しかし、彼らが産卵する貝はそれほどの移動スピードを持っていませんので死んでしまいます。となると、結果的に産卵場所を失ったタナゴたちも必然的に絶えてしまうのです。

 タナゴ釣りは、その昔に大名達が好んで行ったレクレーションだと聞いております。釣りをしている傍らに黒髪の美女を同伴し、その黒髪を釣り糸にして釣ったそうです。しかもその黒髪の美女は処女でないと髪に弾力が無くてすぐにプチプチ切れてしまうので、処女である必要があったそうです。で、大名は家来に長い黒髪を持った処女を都合させ、朝から一日タナゴ釣りをしながら美女と会話をし、心を交わし、その帰りには体を交わしたと。・・・そして、また次にはその女性は髪が使い物にならなくなってしまった(処女でない)ので新しい女性を用意させて・・・。これがタナゴ釣りの由緒正しい釣り方だと聞きました。ちょっと身分が下のだんな様は二号さんを連れて・・・少々糸が切れても我慢して・・・釣ったのでしょうか?
 いずれにしても、こんなことがまことしやかに口伝されているタナゴ釣り。当時の鈎はどんな道具を使っていたのだろう???・・・・・・興味津々ですね!

 ご存知の通り、タナゴは大きくなっても10p少々。食べても毒ではないけど、個人的にそれほど美味しい魚だとは思えません。それでもどうしてタナゴかというと、まずは道具仕立てが異常なほど小さくて可愛い物ばかりです。そして、そのミニマムなパーツの一つ一つには、その人なりのコダワリがふんだんに詰め込まれています。タナゴ釣りは少しも難しくない釣りです。タナゴが生息する川や沼に行ってタナゴが居る場所に釣り座を設ければ、10分も釣れば釣れます。
 一度やってみてください。結構ハマる人が多いのではないかと思います。

タナゴの種類・・・・・・・・・・
タナゴ釣りの竿・・・・・・・

タナゴ釣りのウキ・・・・・・
タナゴ釣りの餌・・・・・・・

タナゴ釣りの仕掛け・・・

タナゴ飼育・・・・・・・・・
タイリクバラタナゴ釣り・・・・・